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追尾精度チェック [天文]

撮影現場で有ればPM-1赤道儀の極軸合わせが終わったら、適当な星座の写真を60秒程度で撮影します。撮影した画面を拡大して星像がしっかりと止まっているかチェックします、問題なければOKです。

ISO1600、F2.8、30秒が私の標準露出です、コンポジット撮影(重ね合わせ)処理はしません、1枚撮影で60秒程度でも固定撮影ではないので暗い星まで写ります。自宅では事前に星像が流れないか、追尾精度チェックします。

追尾精度チェックは長年フィルム撮影時から使用している望遠鏡とGA-4(ガイドアダプター)で行います。焦点距離400mmに3倍バーローレンズで1200mmとなり、K9mmアイピースを付けると1200mm/9mm=133倍となります。

十字線の中心に明るい星を入れて5分程度追尾させてズレの量とズレの方向をチェックします。極軸合わせの精度とモータードライブの精度の影響で中心からのズレはどうしても発生してしますが、60秒露出程度で有れば写真撮影で有れば星が流れることは有りません。

90mmや200mmの望遠レンズではしっかりと極軸合わせしないと星は流れてしまいます。一番内側にある第一円のガイド許容範囲はガイド鏡が焦点距離1000mmの場合に800mm望遠レンズが追尾OKと言うことになります。ズレの量が目立つようで有れば再度極軸望遠鏡の位置を修正します、これを数回繰り返すとほぼ完全に追尾致します。望遠レンズの撮影時は赤経、赤緯のバランスをチェックしてロックレバーを緩めても静止する程度までのしっかり抑えます。実写結果から300mm F4Lでは60秒露出で追尾精度は問題無しです。

IMG_0465.jpeg
ガイド鏡(400mm F8)
IMG_0481.jpeg
GA-4(3倍バーロレンズ内蔵と十字線)
IMG_0478.jpeg
ガイド状況(星を追尾中)
2020年04月21日 自宅にて
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