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月齢7 [天文]

昨日は久しぶりに月が輝いていたので望遠鏡を出して撮影しようとしたのですが、赤道儀の撮影準備に手間取っている間に月が沈んでしまいました。

今日は早めに準備して撮影しました、600mm直焦点なのでCMOSでは6mmの大きさで写りますのでちょっと小さいです。これはこれで良い雰囲気で赤色の傾きかけた月齢7の月はきれいでした。

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高橋製作所 FC-76(600mm F/8)直焦点 EOS-5D 1/15秒 ISO400(自動ガイド)
2008年10月06日 自宅にて
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地球照(月齢6) [天文]

地球照とは上弦から下弦の月齢の頃に太陽光線に反射した地球の照り返しが月の影の部分を明るくする現象です。写真を見れば月の影の部分が浮かび上がっているのが確認出来ます、露出オーバー気味に撮影するのがポイントです。

木星と金星と月の接近は昨日の方が月に近かったのでベストでしたね、それでもなかなか良い眺めでした。

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EF200mmF/2.8L(トリミング処理)
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木星と金星と月の接近 EF28-70mmF/2.8L
2008年12月03日 自宅付近にて

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県立ぐんま天文台(夜景) [天文]

3連休は月の影響の少ない夜空で天気も良さそうなので、久しぶりに県立ぐんま天文台に行って来ました。

夜間の天体観望は18時~21時ですので野外展示と遊歩道の照明が付いていてまるでライトアップのようです、サムラート・ヤントラは日時計なので中心はこの場所の経度、緯度で北極星の方向に向いているのが良くわかります。

ストーンサークルは日出・日没時の太陽の位置を観測することで現在の暦を知ることができます、西の方角のストーンサークルにははくちょう座が沈もうとしています。ストーンサークル内部では冬の星座が輝いていました。県立ぐんま天文台には150cm反射望遠鏡 、65cm反射望遠鏡 、太陽望遠鏡がありますが、150cm望遠鏡はドームのスリットが開いていて昇るオリオン座が印象的でした。

撮影はEOS-5D、ISO400、EF17-40mmF4にて絞り開放、露出30秒です、渋川市内や沼田市内の光害はありますのでデジタル一眼レフでは簡単に露出オーバーになってしまいます。それでも満天の夜空は嬉しかったです。

県立ぐんま天文台
http://www.astron.pref.gunma.jp/

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太陽望遠鏡と150cm望遠鏡:オリオン座
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サムラート・ヤントラ(日時計):北極星
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ストーンサークル:沈む北十字(はくちょう座)
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ストーンサークル内部:ペルセウス座、ぎょしゃ座、おうし座
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150cm望遠鏡:オリオン座
2010年01月09日 県立ぐんま天文台
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火星接近 [天文]

今年は2年に1度の火星接近(小接近)で1月28日には最接近でー1.2等となります。

夕方に東の空に赤く輝く明るく星がそうですので直ぐにわかるでしょう。私の望遠鏡で100倍にて観望するとどうにか極冠が分かりました。コリメート方式で撮影にトライしましたがうまく撮影できませんでしたので、ガイド鏡(7X50ファインダー)の赤い火星をアップ致します。

【特集】2010年1月28日 火星接近(アストロアーツホームページ)
http://www.astroarts.co.jp/special/2010mars/index-j.shtml

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2010年01月25日 自宅にて(FC-76P)7X50ファインダー
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金星と地球照 [天文]

明けの明星(ー4.3等星)の金星と月齢25の月がきれいだったので久しぶりに撮影しました、月は地球照も良く分かるように露出オーバーにしました。早朝は春の星座である「うしかい座」が南中を過ぎて月と金星は「へびつかい座」の左端に輝いていました。

デジタルカメラでは必ずと言って良い程にカメラ任せの自動露出(標準露出)では露出オーバーになってしまいます。カメラ指示(評価測光)の標準露出は4秒でした、細月の適正露出は1/4秒程度です、天体写真の適正露出はその目的に応じて色々と露出補正して自分で決定するしかありません。

EOS-5D EF200mmF2.8L 絞り開放(F2.8)、ISO800、露出1秒

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金星と地球照(午前05時45分)
2011年01月30日 自宅にて
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星座撮影 [天文]

尾瀬に入山した時に良く星空撮影を行いますが、風景を入れた星景写真の固定撮影となっています。しかし星空は自転運動(日周運動)しておりますので固定撮影ではなく赤道儀を使用して自動追尾すれば暗い星まで撮影可能です。特に天の川に中にある星座は星座名がわからないくらいに星に埋もれています、星座を覚えるのは少し明るい場所の方が見やすいでしょう。

EF50mmF1.4を購入して前回テスト撮影しましたが今回は赤道儀を使用して久しぶりに撮影しました、天気が良かったのですが夜中の気温が6度となり寒さと眠気(月の出は午前2時頃)との戦いとなりました。今回の設備は次回紹介致します。

撮影条件はEOS-5DにてISO400(ノイズリダクション処理)EF50mmF1.4→F/2.8に画質向上の為に2段絞りで露出は3分(180秒)です。標準レンズのみの撮影ですので星座の大きさと違いがあります、星座の中には星雲星団が写っています。絞って撮影していますが明るい一等星はこのカメラでは青のフレアで滲みが残っています。

赤い星雲星団(Hα)をメインに撮影する為には天文ショップでCMOSセンサーに前にあるIRカットフィルター(赤外線カット)を外したカメラがあり、CMOSセンサーの長時間露出による発熱防止用に冷却機能も付けた改造を行っています。IRカットフィルターを外すと赤外領域が広がって色再現性が悪化しますので天体写真専用となります、今回のEOS-5Dはそのままですが赤い星雲星団が少し写ります。

露出は3分ですがこれ以上の露出を加えても光害の影響で東方向は露出オーバーとなってしまいました。人工衛星「UARS」の落下が話題となっておりましたが見ることは出来ませんでした。流星は10個以上確認30度以上尾を引く流星も有り、飛行機も多く暗い夜空であれば散在流星はいつでも見ることが可能です。

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カシオペヤ座(略号:Cas)、天の川の中にありニ重星団を入れて撮影、Mの逆さ向きです
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はくちょう座(略号:Cyg):天の川の中にあり一等星デネブの側に赤い北アメリカ星雲(NGC7000)が確認できます。
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M45(スバル)と木星:左下のプレヤデス星団と右上の明るい木星です
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オリオン座(略号:Ori):三ツ星の下にオリオン大星雲(M42)が確認できます
2011年09月23日、24日 三本松駐車場(奥日光戦場ヶ原)
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赤道儀(P2架台) [天文]

天体望遠鏡の性能を最大限に発揮出来るのは架台(赤道儀)です、また北極星(極軸)の方向にセットする極軸望遠鏡を内蔵しているのが一般的です。地球の日周運動と同じ動きをさせるのがポイントで大型の望遠鏡の場合には追尾精度が高くないと露出中に星が静止せず流れてしまいます。標準レンズやワイドレンズでは追尾精度(赤経方向)を気にしなく良いのです。フィルム時代よりデジタルになったので短時間での撮影が可能になったのが嬉しいです。星雲星団では長時間露出撮影ではなく1分×4枚等のコンポジット(重ね合わせ)が一般的です、この方が暗ノイズが少なくなります。

デジタル一眼レフでの長時間露出時の問題は暗ノイズの対応です、以前から天体写真では撮像素子の発熱を抑える冷却処理が一般的です。通常のデジタル一眼レフでは撮影後にノイズリダクション処理を行いますので、その時間が必要でバッテリーの消耗が早いです。最近のデジタル一眼レフでは暗ノイズも少なくなっているようです。天体写真の撮影時には懐中電灯に赤いフィルターを付けて減光するのが一般的です、また防寒着や手袋も必須です。

通常は望遠鏡を取り付ける場所にマッチプレートに変更することでカメラだけでなくガイド望遠鏡(追尾をモニターする為の望遠鏡、D=40mm、f=240mm)を付いています。日周運動する赤経方向を正確に追尾させるのがポイントで最近の赤道儀ではモーター内蔵で見たい星をパソコンから制御することも可能です。

今回の撮影時には時々結露することがありましたので車の中で暖めましたが、レンズや望遠鏡にカイロやヒーターを付けて暖めておくと結露しずらくなります。夜空が暗い場所でも東西南北の全方向が暗い場所はありません、奥日光の場合は北東〜北〜北西方向から天頂は暗いので南中を過ぎた頃に撮影開始します。

レンズのピント位置は無限大位置に合わせます、ライブビュー機能があればその状態で明るい星に向けて一番小さくなる場所を探します。この作業はその場所に到着して撮影準備が完了してから30分以上放置して気温に馴染んでから行ってください。大口径(F1.4〜F2.0)では非常にピントが浅いので注意が必要で周辺部のコマフレアも多いです。その為に開放での撮影は一般的な被写体と比較して画質的に問題の場合がありますので2段程度絞り込むとコマフレアも消えて良好な描写になります。

星図は色々な用意されています、パソコンソフトもありますが星座名だけでなく星雲星団もわかります、夜の結露で濡れてしまいますのでラミネートしています。星雲星団撮影時はスカイアトラス2000を使用して赤道儀も三鷹光器のGN-170で撮影します。

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マッチプレート上のカメラとガイド望遠鏡
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赤道儀(TS式−P2架台)、赤経と赤緯をコントロールします
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自動追尾用外付式モータードライブ
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野外星図2000(2000年分点)
2011年09月24日 赤道儀(TS式−P2架台)
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「星空手帳」 [天文]

夜空の星や星座を覚えたい方にお勧めの本があります、著者は大野裕明さん(天文ファンであれば御存知でしょう)です。大人の遠足BOOKシリーズは私も持っている尾瀬植物手帳です、最近はスマートフォンでも天文シュミレーションソフトがありますね。

(本の内容)星空へのいざない、春の星座、夏の星座、秋の星座、冬の星座、南天の星座だけでなく太陽系の星と天文現象、星空観察の基本、天文台一覧、全天星図、全天星座一覧等まで紹介されていて便利です。本のサイズも手帳サイズなのでザックの場所を取りません。

JTBパブリッシング、大人の遠足BOOK「星空手帳」¥1,400(税別)
ISBN976-4-533-06993-2 C2044

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大人の遠足BOOK「星空手帳」
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星座撮影2 [天文]

EOS-5DMK2にカメラをバージョンアップして奥日光に再度星座撮影して来ました。今度はしっかりと防寒着を準備しました、それでもまだ氷点下にはなりませんでした。

月没の時間(月齢12)は午前2時過ぎなので8日は午後9時頃に到着、奥日光の紅葉が始まったようで昼間は混雑していたようです。午前1時過ぎまで雲が厚く月は時々顔を出しましたが夜空は見えませんでした、月が沈む時間になるとやっと段々と雲が切れて来てほっとしました。

りゅう座流星群(旧称ジャコビニ流星群)が極大を迎えているので流星群目当ての車も多く、どの方向に見えますかとの質問も受けました。りゅう座方面は雲があった影響なのか私もカシオペヤ座撮影時に観察しましたが確認出来たのは3個程、それ以外の散在流星は5個程度見ました。

今回は前回と使用レンズはEF50mmF1.4→F2.8に絞り、露出時間は同じ180秒ですが、ISO400→ISO1600(周辺光量補正ON、フォーマットはJPEG)としました。3分露出では露出オーバーになりますが暗い星まで撮影したいのでトライしてみました。露出オーバーした為に周辺光量が目立ってしまいました、F2.8でも周辺部はまだコマフレアが残っています。長秒時の露光のノイズ低減はするに設定したので3分撮影すると3分間ノイズ低減を実行するのはEOS-5Dと同じです。

もっと暗い場所であればもっと赤い散光星雲や星団も可能でしょう、固定撮影とガイド撮影の違いが良く分かる結果となりました。

午前4時頃になると売店が準備開始で照明が付いたので仮眠します、明るくなる頃には駐車場は満車状態にびっくりです、明るくなったので紅葉の状況がやっと把握出来ました。戦場ヶ原や龍頭の滝は紅葉も見頃で駐車場は満車でもう渋滞が始まっていました。清滝ICは渋滞6kmの表示がされていました、私は逆方向なので問題なしでした。

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カシオペヤ座(逆さです、M103、二重星団)
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ぎょしゃ座(カペラ、M38、M36、M37)
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オリオン座(ベテルギウス、リゲル、M42:オリオン大星雲、馬頭星雲)
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ふたご座(カストル、ポルックス、M35)
2011年10月09日 奥日光(三本松)
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皆既月食 [天文]

久しぶりに皆既月食撮影に出かけました、皆既月食中の星座を撮影したかったので赤城山に向かいました。到着するともう月食が始まっていて急いで赤道儀をセットします、焦点距離が長いので極軸のズレがしっかりとファインダーで分かりますので修正します。

赤城山の道路には路面はアイスバーンになっておりました、少し風があり気温はー5度でした。皆既月食中の時間帯が南中なので望遠鏡に付けたカメラのファインダーを覗くのが真下になってしまいましたのでピント調整や露出確認が大変でした。(望遠鏡の焦点距離は約1,200mmにバリエクステンダーで調整)

今回の皆既月食は本影の端を通過する関係で皆既月食中になっても一部が明るく状態の赤銅色の月食となりました。皆既月食中の夜空は冬の星座に囲まれていてなかなか神秘的な眺めでした、空が明るいのでこれ以上の露出では露出オーバーになってしまいました。

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22h30m
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23h10m(皆既月食中、1秒露出)
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23h10m(皆既月食中、2秒露出)
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オリオン座と皆既月食(23h30m、50mm30秒露出)
2011年12月10日 赤城山小沼駐車場
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